実践!管理会計
 

基礎講座「経営計画の作成手順」

●経営計画の作成手順は、一般的には以下の通りになります。

1.読者の皆さん(社長や経営幹部)が経営方針を明示する。

2.それを受け、部門長や管理責任者が現場からの積上げで、予算を作成する。

3.経営方針と積上予算との乖離を調整し、経営計画とする。

●こういった流れで策定される経営計画の今回は1.経営方針のうち、利益は一体いくらにするのか、についてお話します。利益とは、一般的には収益−費用の算式で計算します。しかしながら、この考え方では、間違いなく経営はうまくいきません。

 収益−費用=利益

●賢明な読者の皆さんなら、お分かりですね。必要売上高の算式を思いおこしてください。

 (目標利益+固定費)/限界利益率=必要売上高

目標売上高に固定費を加算し、限界利益率で除すると、当期の目標利益を達成するのに必要な売上高が計算されます。すなわち利益を以下のように考えます。

 目標利益+必要経費(固定費+変動費)=必要売上高

 または

 達成可能売上高−目標利益=許容費用

という考え方をすると、利益が単なる結果から、自らの経営努力の目標ととらえることが出来るようになります。

●それでは、目標利益はどのように計算したらいいのでしょうか。実践管理会計では、管理会計の第一人者である天明茂先生が提唱する「規範利益」という考え方をご紹介します。

利益とは、資本を調達し、それを元手に運用した成果である、ととらえます。貯金をして利息がつくようなものですよね。

企業もその調達資本、借入金や資本金などの資本構成に応じ、それぞれの資本に係るコストや求められる必要利益があります。例えば借入金に対する支払利息、資本金であれば配当といった具合です。

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