実践!管理会計 |
経営計画策定編>利益計画>基礎講座 応用講座 問題演習 解答 |
問題解答「規範利益」●まず成長留保、配当留保、企業危険引当と金融資本利子がどういったお金に係るコストなのかを考えてみます。成長留保は自己資本に対して必要なコストです。自己資本とは、純資産をいいますので資本の部合計です。配当留保は資本金について、企業危険引当は総資本つまり負債の部と資本の部の合計額について必要なコストです。 総資本=負債の部合計78,550千円+資本の部合計49,000千円=127,550千円 それでは、金融資本利子は?短期借入金と長期借入金が必要とするコストですが、それに割引手形を加えなくてはいけませんね。 金融資本残高 =短期借入金13,200千円+割引手形9,250千円+長期借入金24,000千円=46,450千円 また当期の支払利子が929千円ですので、実質金利率は2%になります。 実質金利率 =929千円/金融資本残高46,450千円 =2% ●それぞれ求めますと、以下の通りとなります。 成長留保 =自己資本49,000千円×経済成長率3% =1,470千円 配当留保 =払込資本金10,000千円×配当期待率10% =1,000千円 企業危険引当 =総資本127,550千円×危険引当率2% =2,551千円 金融資本利子 =金融資本残高46,450千円×実質金利率2% =929千円 ●前述の通り、成長留保、配当留保および企業危険引当は、税金を支払った後の税引後当期利益で負担しなければならないコストですので、規範利益(経常利益)を計算するにには、税金引当を加算する必要があります。 税金引当 =(成長留保1,470千円+配当留保1,000千円+企業危険引当2,551千円)×40%/(1−40%) =3,347千円 ●したがって規範利益は、経常利益ベースで8,368千円、ちなみに営業利益ベースでは金融資本利子を加えて、9,297千円になります。 成長留保 1,470千円
|
|
|||||||||
≪グループで運営する関連サイト≫ 東京都中央区 常世田税理士事務所 業務案内 事務所方針 経営革新 創業起業 経理改善委員会 特集 |
テンプレート提供:HPテンプレート素材配布チュ〜!(無料/簡単/ホームページ作成) |