実践!管理会計
 

売掛金回収サイト

●前回は、資金繰り表とは?というテーマで、資金繰り表の仕組みや役割についてお話しました。資金繰り表は、次のようなものでしたね。

 「月初現預金残高(前月繰越)」
 「経常収入」
 「経常支出」
 「設備等収入」
 「設備等支出」
 「財務収入」
 「財務支出」
 「月末現預金残高(当月繰越)」

●そこで今回は、具体的に資金繰り表の作成方法についてお話します。資金繰り表の作成は、主に次の手順で行なわれます。

 1.過去の売掛金回収率の調査
 2.月別利益計画の作成
 3.当月・翌月の資金予測
 4.不足資金対策

●まずは、1.過去の売掛金回収率の調査から始めます。

売上は、現金売上によるもの、掛売上によるものに分類されます。また掛売上は、その回収を現金で回収するものと、手形で回収するものがあります。さらに手形にはサイトがあり、30日手形から長いものでは120日手形なんてものもあります。

つまり、売上高を回収条件から整理してみると

売上高100−現金売上30
        掛売上 70−現金回収42−翌月振込 35
                     −翌々月振込 7
              −手形回収28−30日手形 0
                     −60日手形10
                     −90日手形18

になったとします。そうすると

 現金売上は売上から回収までの日数は0日・・・30%
 掛売上の現金回収(翌月振込)は 30日・・・35%
 掛売上の現金回収(翌々振込)は 60日・・・ 7%
 掛売上の手形回収(60日手形)は60日・・・10%
 掛売上の手形回収(90日手形)は90日・・・18%

●ここまで皆さんの会社の売上の回収率を調べていただきたいのです。これに加え売上計画が決定すれば、入金のタイミングは予測可能です。例えば上記の会社の11月の売上予想が500万円だった場合は

         11月  12月   1月   2月
売上高      500
現金売上     150
掛売上/翌月振込      175
掛売上/翌々振込            35
掛売上/60手形            50
掛売上/90手形                 90
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
売掛金残高    350  175   90    0

●またさらに12月の売上計画は600万円だった場合には

         11月  12月   1月   2月 
売上高      500  600
現金売上     150  180
掛売上/翌月振込      175  210
掛売上/翌々振込            35   42  掛売上/60手形            50   60
掛売上/90手形                 90 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
11月売掛金残高 350  175   90    0 
12月売掛金残高      420  210  108 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
売掛金合計    350  595  300  108 

●11月の売上は2月までに回収が完了し、12月売上は3月までに回収が完了します。このように毎月の売上計画と過去の売掛金回収実績をもとに、収入を予測していきます。

これが資金繰り表作成の第一歩です。

1.過去の売掛金回収率の調査

●仕入の支払も、売掛金の回収に準じて上記のような支払計画を立てれば結構ですが、支払は自社の支払条件があるので、これに沿って資金繰りを立てていきます。

今回は資金繰り計画の策定の1.過去の売掛金回収率の調査を中心にお話しました。次回は手順の2.月別利益計画の作成や3.当月・翌月の資金予測についてお話したいと思います。

 

 
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