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問題解答

●それでは解答です。答えはB商品です。
 それぞれの商品を30個増産した場合の損益を、比べてみましょう。

 (A商品を30個増産した場合)
  生産個数  100 130  増加額  (単位:千円)
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  売上高  1000 1300  300
  変動費   500  650  150
  固定費   300  300    0
  利益    200  350  150

 (B商品を30個増産した場合)     
  生産個数  100 130  増加額  (単位:千円)
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  売上高   900 1170  270
  変動費   300  390   90
  固定費   500  500    0
  利益    100  280  180

●商品Bを30個増産した場合のほうが、利益の増加額が大きいことがわかります。1個当たりの利益は、A商品が2千円、B商品が1千円でしたが、逆の結果となっています。

●これは固定費の増加額を見てもらえばわかりますが、生産の余力がある場合には、増産により固定費は増加しません。つまり固定費を考えずに、限界利益(1個当たりの限界利益)で判断すべきなのです。

●1個当たり限界利益はA商品が5千円に対し、B商品が6千円とB商品のほうが大きいです。固定費は増減せず、変動するのは変動費だけですから、売上高と変動費の関係、すなわち限界利益だけを比べれば判断を間違いません。

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